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乳がん検診で要精密検査となったときは、不安なことでしょう。
検診では1割弱の方が精密検査となりますが、実際に乳がんである方はあまり多くありません。
検診後に発見される乳がんは早期の方がほとんどです。 先延ばしにしないで、ぜひ当院へ詳しい検査を受けに来てください。
検診結果について
乳がん検診の結果は、施設によって記載の仕方が異なります。
異常なし、軽度異常、要経過観察、要精密検査、要治療など、検診施設により表現は少し異なりますが、要精密検査や要治療であれば、詳しい検査が必要です。
マンモグラフィでは、「石灰化(カルシウムの沈着)」、「腫瘤(しこりの影)」、「局所的非対称陰影(左右比べると非対称に見えて病変の存在が疑われる影」、「構築の乱れ(乳腺の構造・流れが乱れて見える)」などのコメントが記載されていることがあります。
エコー検査では、「腫瘤(しこり)」、「低エコー域(しこりとは言えないが正常の乳腺ともいえない影)」のほか、「嚢胞」、「線維腺腫」などのコメントが記載されていることがあります。
「カテゴリー」が書いてあることもあります。カテゴリーは、マンモグラフィやエコーの所見を、NPO法人 精中機構(日本乳がん検診精度管理中央機構)が定めた基準に則って判定されます。
カテゴリー1:異常なし カテゴリー2:良性 カテゴリー3:良性、しかし悪性を否定できず カテゴリー4:悪性疑い カテゴリー5:悪性
に分類され、カテゴリー3以上は要精密検査となります。
精密検査はどこで受けられる?
お近くの、乳腺科/乳腺外科/乳腺外来を標榜している病院やクリニックを受診してください。検査だけでなく、治療にも詳しい 「日本乳癌学会乳腺専門医」が常駐しているところが良いでしょう。 当院のような乳腺クリニックは予約が早く取れますし、検査もできる限り迅速に行います。
検診を受けた施設に、紹介状や画像データをもらえるか聞いてみましょう。当院は、紹介状は不要です。大きな病院は紹介状がなければ、初診料が高くなったり、予約が取りにくいことがあります。
どのような検査をするの?
初回は、問診・視触診・マンモグラフィ・エコー検査を行うことが多いです。
必要に応じ、病理検査(細胞診・針生検など)を追加します。病理検査の結果は後日となります。
乳がんの検査について >
費用について
乳がん検診後の精密検査は、保険診療となります。加入している健康保険により自己負担額が変わります。
(参考)3割負担の方では、初診でマンモグラフィと乳腺エコーを行うと、3,000~4,000円が目安です。病理検査を行うと、追加で2,000~20,000円程度かかります。
気を付けることは?
検診で発見される乳がんには、初期の乳がんが多く含まれます。そのため、初回の検査でははっきりせず、経過観察を行っている間に診断がつくことがあります。定期的な経過観察の指示があった場合は、必ず従ってください。
検診で何度も精密検査になる方がいらっしゃいますが、前回とは全く別の異常があった可能性がある ため、必ず精密検査を受けてください。 不要な精査を減らすために、当院のような乳腺クリニックでフォローしていくのも良いと思います。
また、検診で異常がなくても、もし乳房に変化を感じたら、専門医を受診してください。
より詳しく知りたい方は、下記のブログをご覧ください。
乳がん検診で要精密検査となったら① (基本的な考え方)
乳がん検診で要精密検査となったら②マンモグラフィーの「腫瘤」
乳がん検診で要精密検査となったら③マンモグラフィーの「石灰化」
乳がん検診で要精密検査となったら④マンモグラフィーの「局所性非対称陰影(FAD)」
乳がん検診で要精密検査となったら⑤マンモグラフィーの「構築の乱れ」
乳がん検診で要精密検査となったら⑥エコー検査の見方
乳がん検診で要精密検査となったら⑥エコー検査の「腫瘤」