電話 0797- 38-7171
当院では、問診・視触診・マンモグラフィ・エコー検査を組み合わせ、総合的に診断を行います。必要に応じて、細胞診・針生検などの病理検査を追加し、より詳しく調べることも可能です。
問診
以下のような項目についてお伺いします。✔ 乳房の症状の有無✔ 過去の病気や手術歴✔ 乳房検査の受診歴✔ 家族に乳がん・卵巣がん・膵臓がんの既往があるか✔ 妊娠・授乳の経験✔ 月経の状況(閉経しているか、ホルモン治療の有無など)
視触診
視診では、乳房の左右差・形状・皮膚の変化を確認します。触診では、しこりの有無・わきのリンパ節・乳頭からの分泌物などを調べます。
マンモグラフィ(乳房X線検査)
専用の装置で乳房を圧迫しながら撮影します。通常、左右それぞれ2方向ずつ、計4枚の画像を撮影します。
マンモグラフィのポイント✅ 乳房を薄く広げて撮影することで、放射線被ばくを抑えつつ、高精細な画像を得られます。✅ 撮影機器の管理・技術・診断力がそろってこそ、正確な検査が可能になります。✅ 当院では、日本乳がん検診精度管理中央機構の講習会を修了し、試験に合格した女性の診療放射線技師が撮影を担当。機器の点検・画質管理も徹底しています。✅ 画像はデジタル管理されており、診察室のモニターでその場で結果を説明できます。
💡 痛みについてマンモグラフィ撮影時の圧迫は数秒のみですが、個人差があり痛みを感じることがあります。リラックスして受けていただくことで、より精度の高い撮影が可能になりますので、ご協力をお願いいたします。
乳腺エコー検査(超音波検査)
乳腺エコー検査は、超音波を用いて乳房を観察する検査です。ゼリーを塗り、専用のプローブ(器具)をあてて画像を映し出します。痛みや放射線被ばくはありません。
乳腺エコー検査の特徴
✅ マンモグラフィで異常が見つかった場合の追加検査✅ しこりの良悪性の診断(形状・境界・内部の特徴を詳しく観察)✅ 豊胸術後や妊娠・授乳期の方にも適した検査(マンモグラフィの代替として有用)✅ 乳がん検診にも活用(特に若年層の乳腺が発達した方に有効)✅ 細胞診・組織診を行う際のガイド(病変をリアルタイムで確認しながら針を挿入)
当院の乳腺エコー検査の特徴
🔹 日本乳がん検診精度管理中央機構の講習会を修了・試験に合格した女性医師・技師が担当🔹 しこりの血流状態や硬さ(エラストグラフィ)を追加検査可能(より精密な診断が可能)🔹 リアルタイムで画像を確認しながら検査を行い、詳細な画像記録を保存します。マンモグラフィーの結果や過去の画像、症状などを総合的に判断し、診察時に説明します。
検査時間目立った異常がなければ、10〜15分程度で終了します。
マンモグラフィ検査とエコー検査の違いはこちらから▶マンモグラフィとエコー、どっちがいいの?
病理検査
乳頭からの分泌物があるときは、これを直接採取し検査に提出することがあります。 画像検査で病変が認められた場合、良性と悪性(乳がん)の区別のために、病変から細胞・組織を採取し、顕微鏡で観察します。 穿刺吸引細胞診(細胞診)は、細い針で、病変から細胞を吸引しながら採取する方法です。
コア針生検は、局所麻酔下に2-3㎜の太さの針で組織を採取する方法です。吸引式乳房組織生検は、 吸引をかけながら組織を切り取る方法です。コア針生検に比べるとやや太めの針が採用されていて、吸引をかけることによりさらに多く採取できます。
その他の検査
乳がん診断後、がんの広がりや他の臓器への転移を調べるために、CT検査、MRI検査、骨シンチグラフィ、PET検査などの検査を行います。
当院では、連携している近隣の病院でこれらの検査が可能です。
もう少し詳しく知りたい方はこちらのリンクをご覧ください。
乳房の生検について①細胞診
乳房の生検について②組織診
乳房の生検について③吸引式乳房組織生検
検診後の精密検査
『乳がんかも』と言われたら… ややこしい専門用語、カテゴリー・クラス・ステージの違いを整理しましょう
乳がん [国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)