乳がんの罹患が増える40代以降では、年齢とともに免疫力が低下し始めます。
インフルエンザや帯状疱疹は仕事や日常生活に支障をきたすこともありますので、あらかじめワクチン接種をおすすめします。
当院では、下記のワクチン接種を行っています。
項目 | 料金 | |
帯状疱疹 (乾燥弱毒水痘ワクチン) | ¥8,800 | 50歳以上 1回接種 |
帯状疱疹 (不活化シングリックス) | ¥22,000 | 50歳以上 2回接種要・計¥44,000 |
高齢者肺炎球菌 (ニューモバックス) | ¥9,900 | 65歳から5歳毎 芦屋市在住で接種券のある方は4,000円 |
インフルエンザ | ¥3,500 | 年1回 、当院は13歳以上のみ 65歳以上の芦屋市在住の方は1,500円 |
当院で扱っているワクチンについてもう少し詳しく説明します。
帯状疱疹ワクチン
水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することで水ぼうそうにかかりますが、水ぶくれなどの皮膚症状が治まってもウイルスは、神経節に潜伏しています。過労・ストレスや加齢などによって免疫力が低下するようになると潜伏していたウイルスが活性化し、体の左右どちらかの神経に沿って、チクチクした神経痛をはじめ、水膨れを伴う赤い発疹が身体の左右どちらかに帯状にできます。帯状疱疹になった2割の方には皮膚症状が治った後も帯状疱疹後神経痛と呼ばれる痛みが残ることがあり、ペインクリニックなど痛みの治療を専門とする医療機関での治療が必要になる方もいます。また、帯状疱疹が頭部や顔面に出ると、めまいや耳鳴りなどの合併症を引き起こすことがあります。
帯状疱疹は 誰でも発症する可能性のある病気です。 50代から発症率が高くなり、80歳までの約3人に1人がかかると言われています。予防のためには、食事や睡眠などに気を配り、日頃から体調管理を心がけることが大切ですが、50歳以上の方は、ワクチン接種で予防することができます。
当院では乾燥弱毒性水痘ワクチン(ビケン®)と、帯状疱疹不活化ワクチン(シングリックス®)の2種類の帯状疱疹に適応があるワクチンを取り扱っています。従来は生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)が用いられていましたが、2020年より、新たに不活化ワクチンであるシングリックスが使えるようになりました。シングリックスの方が帯状疱疹発症予防効果は高く、9年以上免疫が持続することがわかっています。副反応に関しては、一般的にシングリックスの方が打った部分の痛みや腫れが強いと言われています。
乾燥弱毒性水痘ワクチン(ビケン®) | 帯状疱疹不活化ワクチン(シングリックス®) | |
帯状疱疹予防効果 | 51% | 50歳以上97% |
接種回数 | 皮下注射1回 | 筋肉注射2回 |
費用 | 8,800円 | 44,000円(1回あたり22,000円) 初回接種後2ヶ月以上の間隔をあけ 6ヶ月後までに2回目の接種を受けてください |
メリット | 費用が安い 接種が1回 | 予防効果が高く長く続く(10年程度) 免疫が低下している方も可 |
デメリット | 予防効果が低く持続期間が短い (5年程度) 免疫が低下している方は不可 | 費用が高い 接種回数が2回 副反応が強め |
高齢者肺炎球菌ワクチン
肺炎は、細菌やウイルス、アレルギーなどが原因で肺が炎症を起こす病気です。成人にみられる肺炎の多くは肺炎球菌という細菌の感染で起こります。免疫力が低下しやすい高齢者、基礎疾患のある方などが発症しやすいと言われています。予防接種を行うことで、肺炎球菌による重症度と死亡のリスクを軽減することができます。
当院では、23価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)を接種しています。ニューモバックスNPは芦屋市の高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種に用いられ、対象者の方については費用の一部が公費助成となります。同ワクチンを過去に接種されている方はこの助成の対象にはなりません。再接種を希望される場合は、前回の接種から5年以上が経過してから可能です。
インフルエンザワクチン
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られますが、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が急に現れるのが特徴です。子供ではまれに急性脳症を起こすことがあり、高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴い重症化することがあります。
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と言われています。インフルエンザは例年12月~4月頃に流行しますので、毎年秋にはワクチン接種を受けましょう。接種後も手洗いや人込みを避ける、十分な休養とバランスのとれた食事をとる、室内の湿度の調整や換気を行うなどの予防対策は引き続き行いましょう。
年齢によって接種回数が異なり、13歳未満のお子さんは計2回、13歳以上の方は1回の接種となっています。当院は、13歳以上の方のみです。毎年10月ごろから受け付けています。
令和4年度インフルエンザQ&A (厚生労働省のHP)
ワクチンについての一般的な説明はこちらも参考にしてください。