乳がんの症状⑥乳房の痛み
突然の乳房の痛み。一度気になると、なんだか前より痛みが強くなったような。ストレスかな?肩こりかな?もしかして「乳がん?」・・・こんな風に感じているのはあなただけでしょうか?実は、あなただけではなく、多くの女性が同じような経験をしています。
乳房の痛みは、多くの女性が経験するよくある症状で、多くの場合、ホルモンの変化や生理周期に関連しており、深刻な問題ではないことがほとんどです。しかし、乳がんの兆候として痛みが現れることもあります。
乳房の痛みと乳がんの関連
月経周期に関連して現れる乳房の痛みは、両方の乳房に感じることが多いです。このタイプの痛みは、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの変動によって引き起こされ、特に生理前に強くなる傾向があります。乳房の痛みは、月経周期とは関係なく現れることもあり、一方の乳房に集中し、痛みが続いたり、鋭い痛み、同じ場所に痛みがとどまることもあります。
乳房の痛みは通常、乳がんの初期症状として現れることは少ないです。しかし、一部の乳がんでは、痛みが重要な症状として現れることがあります。特に以下のような痛みは注意が必要です。
- 持続的な痛み: 長期間続く痛みは、乳がんによって起こることがあります。
- 特定の部位の痛み: 乳房の一部分に集中して痛みがある場合、その部位に乳がんが存在する可能性があります。
- しこりや硬さを伴う痛み: 痛みとともにしこりや硬さを感じる場合、これは乳がんの重要なサインかもしれません。
乳房の痛みを感じたらどうすればいい?
まず、乳房の痛みが必ずしも乳がんを示しているわけではありません。あまり心配しすぎないようにしましょう!痛みの多くは、ホルモンバランスの変化、乳腺症、 乳腺炎、または胸にある筋肉の緊張など、乳がん以外の要因によって引き起こされることが多いです。 痛みが気になる場合は、念のために医師の診察を受けることをお勧めします。
もし、乳房に痛みを感じたら、その痛みが①一時的なものか、長期間続いているものか、②場所が変わるか、一定しているか、③痛みの程度や頻度が増加しているか、を観察してみましょう。 受診の時に、痛みを医師に説明するのに役立ちます。
次に、自分のお胸に目を向けて、触れてみてください。しこりや、乳頭からの赤色・茶色の分泌物はありませんか?鏡の前で見て、乳房が変形したり、赤くなっている、左右で大きさが違う、へこんでいる、表面に湿疹のようなものが拡がっているetc…これらの症状があれば、早めに乳腺専門医を受診してください。
もし症状がなくても、最近乳がん検診を受けていないという方は、これを機会に一度診察を受けましょう。痛みや違和感が気になって受診し、偶然乳がんが発見されることもあります。
まとめ
乳房の痛みは多くの場合、ホルモンの変化やその他の無害な要因によるものですが、些細なことでもいつもと違うと感じられたら、気軽にご相談ください。
持続的な痛みや他の異常が見られる場合は、乳がんの可能性を考慮して早めに乳腺専門の医師の診察を受けることが重要です。また、日ごろから自身の体の変化を気にかけて、ご自身の健康を守ることが大切です。
このブログが、乳房の痛みに悩む方々にお役に立てれば幸いです。