子どもに病気のことを伝えるか?
” You are not alone. “「あなたはひとりではありません」
先日、キャサリン英皇太子妃が、ご自身ががんの診断を受け治療中であることを公表されました。
がんに直面している方へ、希望を失わないで、ひとりではない、というメッセージを送っています。このメッセージの中で、幼い子供たちに安心を与えるために、時間が必要であったということを話しています。その話に、多くの人々が共感したことでしょう。
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がんという診断を受けた瞬間、あなたは世界が崩れ去るような感覚に襲われるかもしれません。そして、その不安と戦いながら、もし子供がいる場合、彼らにどう伝えるべきか、いつ伝えるべきか、という問いに直面するでしょう。
私も子を持つ親であり、また、子供を持つ乳がん患者さんの診療を通して、その難しさを知っています。
がんや病気に限らず、人生にはいろいろなことが起こります。
親が全てを話さなくとも、子どもというのは、何となく感じ取っているようで…純粋な分、不安を強く感じたり、思いがけず、優しさ、しなやかさを見せてくれる時もあります。子供も家族の一員であり、自分の子どものことが一番わかるのは自分。どのタイミングで伝えるか、何を伝えるか…正解はないので、自分なりにやってみるしかありません。
がんという言葉は、子供にとっても大きな負担となる可能性がありますが、親からの誠実なコミュニケーションが不可欠であることも事実です。 子供が感じる不安や疑問を理解し、それに寄り添うことが重要です。
もちろん、がんのことを子供に伝えるべきかどうかは、あなた自身が決めるべきことです。しかし、子供は親の心情や状況の変化を敏感に感じ取るものです。隠しても、何かが違うと感じることがあります。自分のせいではと責めてしまうこともあるそうです。
親ががんであることを子供に伝えるかどうかについては、正しいタイミングや方法はありません。ただ、子供と率直に向き合い、親の愛情と誠実さが伝われば、子供はそれを受け止め、成長していくでしょう。
NPO法人Hope Treeは、がんになった親やその子供、家族のためのサポートを提供しています。こちらのホームページの情報を通じて、あなたの心に寄り添うヒントを得ることができるかもしれません。
Hope Tree(特定非営利活動法人ホープツリー)~パパやママががんになったら~ (hope-tree.jp)
がんという病気と歩む旅路において、あなたはひとりではありません。私たちと共に歩み、支え合いながら前に進んでいきましょう。