AYA WEEK 2024に参加します
AYA世代のがんを知っていますか?
AYA(あや)世代とは、Adolescent&Young Adult(思春期・若年成人)のこと。
がん医療では、15歳から39歳のがん患者さんのことをいいます。
AYA世代のがんには様々な種類があります。15~19歳で発症することが多いがんは、小児期と同じように、白血病、生殖細胞から発生する胚細胞腫瘍・性腺腫瘍、リンパ腫、脳腫瘍、骨腫瘍などです。
しかし、20代では、胚細胞腫瘍・性腺腫瘍、甲状腺がんが白血病よりも多く、30代では、女性乳がん、子宮頸がん、大腸がん、胃がんなど成人に多いがんが多くなります。
乳がん患者さんでは約5%がAYA世代と言われています。
私は、乳がんの専門医で、20代、30代の方の診療にも多くあたっています。当院は若い世代の方の来院も多く、この世代への啓発の重要性を感じていました。
自分がAYA世代の頃のことを思うと、仕事や人間関係など、常に悩みがあったように思います。
AYA世代での乳がんの罹患は、仕事のキャリア、結婚や妊娠の希望など一人一人の人生のイベントだけでなく、乳がんの治療のことを考えていくため、悩みが個別化し複雑になります。周りに同じような経験をした人が少なく話ができないという声も多いそうです。
多くの方に、特に若い世代にAYA世代の乳がんについて知ってもらうことで、いろいろな課題が解決できるのではないでしょうか?
AYAweek 2024
2024.03.02(SAT)-03.10(SUN)
AYA week は若い世代のがんの啓発週間。今年2024年は、3月2日から10日までで、全国でイベントが開催されます。「知ろう、一緒に。AYA世代の“がん”について想う1週間〜誰かが誰かの勇気になる〜」がテーマです。
今年、当院は初めての参加です。
女性の皆さん、一緒にAYA世代のがんについて考えてみませんか?
院長やピアサポーターの方との相談会、椅子に座ってできるヨガや呼吸法の体験などを企画しています。
★イベントの詳細はこちらから→AYAweek 2024のご案内
AYA WEEKを通じて願うこと
あいかブレストクリニックは、来院される方にとって、もう一つの居場所のような空間づくりを心がけています。友達や家族の家に遊びに来て、リビングでくつろぐように。
私たち女性が、安全で安心できると感じられる場所になるといいなあと思います。
小さなクリニックなので、大きなことはできませんが、がんを経験した女性の希望になったり、受診をためらう誰かの背中を押したり。今、困っている誰かに私たちの願いが届くことを願っています。
これからも、このようなイベントを通じ、来院された方が笑顔になれることが出来ればと考えています。
当院の願いに共感される方、一緒に何か素敵なことをしませんか?
ご連絡をお待ちしています。
参考となるリンク
AYA世代のがんについて:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
AYA week 2024 | 一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会 (aya-ken.jp)