医師、女性、母として考える。あなたにちょうどいい乳腺専門クリニック。
乳がん診療に携わって、20年以上が経ちました。
これまで多くの患者さんと出会い、不安や迷い、戸惑いの声に寄り添ってきました。
今では私自身も母となり、日々を忙しく過ごす一人の女性でもあります。
医師としての経験に加えて、
「自分のことはつい後回しにしてしまう気持ち」や
「なんとなく不調を感じながらも我慢してしまう日々」が、ようやく自分ごととして実感できるようになりました。
診療室では、こんな話をしています
たとえば、こんなご相談があります:
- 検査結果が気になって眠れない
- 生理や更年期のホルモン変化で、調子が今ひとつ
- 妊娠・出産・授乳後の体の変化に戸惑っている
- 家族に乳がん経験者がいて、自分も心配
- 忙しさや不安で、ずっと検診を後回しにしていた
外来では、「最近なんとなく体調が悪くて……」というお話から、
子育て、仕事、パートナーとの関係、更年期の不安まで、話題は実に多岐にわたります。
一見すると人生相談のように思える内容も、
実はどれもが、体や心のサインと深くつながっています。
だから私は、数値や画像の説明だけでなく、
「まず話を聞いてくれる誰か」であることが、とても大事だと思っています。
共感と対話を大切に
私は、医師である前に、ひとりの人間として、
患者さんの人生に、丁寧に向き合いたいと思っています。
年齢や背景に関係なく、
その方自身の声を、まず受けとめること。
そして、乳腺の診療を通して、
その人の“これからの人生”を一緒に考えるきっかけになれる場所でありたいと願っています。
「ここに来てよかった」と思える場所に
病院というと、“異常を見つける場所”というイメージがあるかもしれません。
でも私は、「安心を感じられる場所」であってほしいと、いつも思っています。
乳がんに限らず、
「ちょっと話してみたいな」と思ったときに、
ふらっと立ち寄れるような場所。
そんな、“人生の中継地点”のような存在になれたら嬉しいです。
「あなたにちょうどいい」って、どんなこと?
「あなたにちょうどいい乳腺専門クリニック」──
少し不思議な言葉に聞こえるかもしれません。
でも私が大切にしているのは、
構えずに来られて、ちゃんと話せて、信頼できる場所。
家族のように寄り添いながらも、専門的なことはきっちりお伝えする。
「ちょうどいい」と感じる距離感は、人によって違います。
だからこそ、私たちは背伸びせず、でもゆるすぎない、
その方にとっての“ちょうどいい安心感”を、いつも探し続けています。
医師と患者という枠をこえて、
価値観を分かち合いながら、等身大で向き合える関係。
気張らずに話せて、でも本質はきちんと見てくれる。
そんな「あなたにとってのちょうどいい場所」を、これからも目指していきます。
最後に
当院では、診療・検査すべてを、乳腺専門の女性医師と女性スタッフが担当しています。
院内の空間も、落ち着いた雰囲気を大切に設計し、我が家のようにほっとできる居場所づくりに努めています。
不安な気持ちを、どうかひとりで抱え込まないでください。
乳腺のことはもちろん、日々のちょっとした心や体のゆらぎも、気軽にご相談いただければと思います。