70代・80代に増える乳がん|「年だから大丈夫」と思わず、まずは専門医へ相談を

「乳がんは若い人の病気」というイメージをお持ちの方は少なくありません。
芸能人や著名人が若くして乳がんを公表するニュースが目に入りやすいため、その印象が強く残っているのかもしれません。
しかし実際には、日本では 50代後半から70代を中心に、閉経後の乳がんが増加 しており、70代・80代での乳がんも決して珍しくありません。
つまり、乳がんは「若い人だけの病気」ではなく、高齢だからこそ注意が必要な病気 なのです。
なぜ高齢者の乳がんが増えているのか?
- 平均寿命の延び
寿命が延びたことで、乳がんを発症する年代に到達する方が増えています。 - 閉経後のホルモン環境の変化
閉経後も少量の女性ホルモンが体に残っており、長年の影響で乳がんが発生しやすくなります。 - 生活習慣の影響
高脂肪食・運動不足・肥満などが積み重なり、高齢期に乳がんのリスクとなります。 - 検診機会の減少
「もう年だから検診は不要」と考え、受診をやめてしまうことで発見が遅れるケースが増えています。
このような理由から、70代・80代で乳がんが増えているのです。
高齢者に多い乳がんの特徴
- ホルモン受容体陽性が多い
体に負担の少ないホルモン療法が有効なケースが多いといわれています。 - 進行が比較的ゆるやかな場合もある
患者さんの体力や生活に合わせ、無理のない治療方針を検討できます。 - 合併症や体力が影響
高血圧や糖尿病など持病を抱えている方も多く、治療に工夫が求められます。
なぜ「相談」が大事なのか
「もう年だから検診は必要ないだろう」
「高齢だから治療に耐えられないだろう」
そう考えてしまう方が少なくありません。
ですが、実際には 高齢の方ほど乳がんリスクがあり、相談の機会が減るほど発見が遅れ、生存率に影響が出る ことが研究で分かっています。
だからこそ、「まずは相談」がとても大切なのです。
高齢者乳がんに必要なのは「全人的な評価」
乳がん治療では、単に年齢だけで判断するのではなく、その方自身を丸ごと評価すること が重要です。
これを GA(高齢者総合評価) と呼びます。
- 体力
- 持病
- 心の状態
- ご家族のサポート体制
これらを総合的に評価し、その方にとって最適な治療を選ぶことが大切なのです。
当院でできること
当院では70代・80代の方やご家族が安心できるよう、次のような診療を行っています。
- 「年齢だから」と諦めない診療方針のご提案
- 体力や生活に合わせた“過不足のない治療”
- 医師・看護師・スタッフがチームで支えるサポート体制
- ご家族と一緒に考える安心の診療
- 地域の病院との病診連携による安心の治療体制
当院は開院から5年、多くの乳がん患者さんを診療し、地域の基幹病院と連携して治療を行ってきました。
必要に応じて、手術・放射線治療・抗がん剤治療などをスムーズにご紹介し、患者さんとご家族が安心して治療に取り組める体制 を整えています。
院長から、ご本人・ご家族へのメッセージ
- ご本人へ
「年齢だから仕方ない」と思わず、気になる症状があれば早めにご相談ください。 - ご家族へ
お母さま・お祖母さまの健康を守るために、ぜひ一度検診や相談の機会を作ってあげてください。
大切なのは、年齢ではなく お一人おひとりの体調・生活背景に合わせた治療 を受けられるかどうかです。
まとめ|70代・80代でも「乳がんは他人事ではない」
乳がんは「若い人だけの病気」ではありません。
むしろ70代・80代にこそ多く発症する病気であり、早めの相談こそが安心につながります。
当院では、初めての方でも安心してご相談いただける環境をご用意しています。
「検診を受けるか迷っている」「治療について話を聞きたい」など、どんな小さな不安でも大丈夫です。
👉 不安を一人で抱えず、まずはご相談ください。
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