2026年を迎えて

2026年1月14日、あいかブレストクリニックは開院6周年を迎えます。
これまで支えてくださった患者様、地域の皆様、そして日々ともに働くスタッフに、心より感謝申し上げます。
2025年を振り返って
2025年も、国内外では自然災害や社会情勢の不安定さが続き、先の見えにくい一年でした。そのような中で、日々の診療を通して感じたのは、「安心できる場所」「信頼できる人」の存在が、心身の健康にとってどれほど大切かということです。
医療を取り巻く環境が変化する今だからこそ、地域に根差したクリニックの役割を改めて考えさせられる一年でした。
少子高齢化が進み、医療資源や医療費の課題はさらに顕在化しています。医療を「支える側」と「受ける側」がともに考えていく時代に入っています。
また、マイナ保険証の普及や、AIによる画像診断支援など、医療DXも着実に進んでいます。
こうした技術は、医療の質や効率を高めてくれますが、患者さんの不安を和らげ、心を軽くするのは、やはり人の力だと、私は日々の診療の中で感じています。
どれほど技術が進歩しても、患者さんの気持ちに寄り添い、安心して話せる空気をつくることは、医療者の「思いやりの心」に他なりません。
また、この一年は、私自身の人生の節目について考える時間が増えた一年でもありました。
いわゆる「change of life」——更年期や中年の危機と呼ばれる時期に差し掛かり、体調の変化や気持ちの揺らぎを実感する場面もありました。
医師として患者さんの変化に寄り添う立場でありながら、同時に私自身も変化の途中にいる。だからこそ、「頑張りすぎなくていいこと」「周りに助けを求めていいこと」「頼り、信じられる人がいることの大切さ」を、以前よりも実感をもって伝えられるようになった気がします。
時代の変化に流されすぎず、自分の軸を大切にしながらも、必要なところでは自分自身をアップデートする。 医師として、そして一人の人間として、「変わること」と「変わらないこと」の両方を大切にする必要性を、強く感じています。
年齢は数字でしかなく、私たち自身が自分をどう感じているかが、その人となりを形づくります。一方、体は確実に変わっていますので(私は身体は消耗品ですよ、といつも言っています💦)、自分だけでケアできないことは、医療や技術をうまく活用してメンテナンスすることが大切です。
身体や心に変化を感じ不安を感じたら、気軽にご相談下さい。
診療実績
2025年は、乳がんの新規診断数が80例弱となる見込みです。これは、当院が開院以来培ってきた検診・精密検査の精度と、地域の皆様の検診受診意識の高まりによるものと感じています。
年間を通して、マンモグラフィ・乳腺超音波・生検など、多角的な診断を行いながら、迅速で丁寧な診療を心がけてまいりました。
当院では、専門資格を持つスタッフとともに、画像診断の精度向上に注力しています。検診から診断、治療方針のご相談まで、一貫した対応を行い、患者様が安心して相談できる体制を整えています。乳腺診療に携わってきた経験と知識をもとに、検査結果だけでなく、年齢・背景・不安の大きさまで含めて診療にあたっています。
今年も、芦屋市内はもとより、神戸市、西宮市、尼崎市といった近隣の都市や、兵庫県内・大阪府内から多くの方にご来院いただきました。
これぐらいで受診するのは大げさかな?と受診を迷われている方も、ぜひ安心してお話に来てください。検査が必要かどうかも含めて、一緒に考えましょう。
今はまだ大丈夫、という方も、困ったときには当院のことを思い出してください。不安な時や迷いを感じるときは、お話だけでも大丈夫です。いつでも相談できる乳腺のかかりつけ医として、気軽にお越しください。
診療実績 過去の実績についてまとめています
学会や研究会への参加と発表
2025年11月には日本乳癌検診学会でサンデー・ブランチの取り組みを発表しました。
昨年12月の神戸での研究会では、乳がん診療における病院とクリニックの連携についても発表する機会がありました。
日々の診療から得られた学びや課題は、今後も学会や研究会で共有し、乳がん診療全体の発展に少しでも還元していきたいと思います。
ご意見箱の設置&スタッフミーティングの開催
今年からクリニックにご意見箱を設置し、運営や接遇に関する患者様の声を受け止めています。
また、診療の質を高めるために、スタッフに司会を任せて定期的なミーティングを行い、意見交換・改善に取り組んでいます。スタッフ同士のコミュニケーション・小さな工夫の積み重ねを通し、診療をよりスムーズに、患者様にとって居心地のよい空間づくりに取り組んでいます。
地域での乳がん啓発活動
2025年3月、AYA世代向けの啓発イベントも行い、検診や治療後の生活サポートについて考える機会を提供しました。
2025年10月、HOPEピンクリボンチャリティーイベントにお招きいただき、ブレストアウェアネス・乳がん早期発見の大切さについてお話させていただきました。
今後も継続して、わかりやすく役立つ情報提供を行い、地域全体の健康意識向上に貢献したいと考えています。
開業以来、毎年10月の第3日曜日には、平日受診が難しい方のため、日曜検診デーも行っています。
受診のハードルを下げることは、早期発見につながる大切な取り組みと考えています。今後も、皆様のライフスタイルに寄り添った診療体制を整えてまいります。
詳細と最新情報は、Instagramへ
乳がん患者様向けサポート
2024年より、日曜日の朝に女性どうしが気軽に話せる場(サンデー・ブランチ)を設け、引き続き開催しました。2025年のサンデー・ブランチでは、リンパ浮腫、乳がんヨガ、鍼灸などについて学びを深めました。
少人数での集まりが良い、というご意見も多く、安心して話せる場であることの大切さを改めて感じました。
Instagramのフォロワー様からご提供いただいた人工乳房の紹介や、オンラインサロン・リハビリ用パンフレットの設置を行いました。
そのほか、敏感肌向けブラジャーや術後に使いやすいブラジャー・肌着のサンプルもご用意しています。
診療以外の部分でも患者様の生活に寄り添える工夫をご案内しています。なお、当院に通院していない方もサンプルを見ていただくことはできますが、診療時間内にご連絡の上お越しください。
詳細と最新情報は、Instagramへ
女性のウェルネスと予防医療
当院では、 乳がん診療に加え、女性が健やかに過ごすためのサポートをより充実させています。 管理栄養士と連携した栄養カウンセリングや、子宮頸がん・帯状疱疹ワクチン接種、更年期症状への対応なども引き続き行っています。
治療や更年期症状によるデリケートゾーンのトラブル、頭皮や髪質の変化に対応するケア製品の取り扱いも始めました。ちょっと人には言いづらいなということもぜひお気軽にご相談ください。
皆さんのお困りごとの中には、医学的な治療によって改善するものもあります。一方、病院に行かなくてもセルフケアで問題ないものや、治療だけでは改善せず日常的にセルフケアも行っていかなくてはいけないものもあります。医療と日常生活・ケアの間をうまくつないでいけたらと思います。
2026年、私たちが大切にしたいこと
患者さんから
「ここに相談してよかった」
「迷っていたけれど、来て安心しました」
そんな言葉をいただくことがあります。
私たちはこれからも、
不安なときに、まず相談していただける乳腺専門クリニックであり続けたいと考えています。
病診連携のさらなる強化 ― 診断から治療後のその先も支えるクリニックとして―
乳がん治療は、手術や薬物療法が終わっても、
その後の生活や体調、不安が続くことが少なくありません。
私たちはこれまで、基幹病院と連携しながら
乳がん治療後のフォローや、良性疾患の経過観察を行ってきました。
「どこに相談すればいいかわからない」
そんな状態をできるだけ作らないよう、
- 治療後の長期フォロー
- 良性疾患の継続的な経過観察
- 不安はあるけれど緊急性は高くない状態の相談
こうした部分を、より丁寧に引き受けられる体制を整えていきたいと考えています。
病院と患者さんをつなぐ、
“その後”を支える乳腺専門クリニックであり続けることが、私たちの役割です。
患者さん・地域とのつながり ―安心して話せる場を―
診察室では話しきれないこと、
医療だけでは解決できない不安もあります。
乳がんの治療を経験された方から
「同じ立場の人と話せる場があったら安心できる」
という声をいただくことも増えてきました。
今後は、平日午後などを活用しながら、
がんサバイバーの方が安心して集まれる、ささやかな場を検討していきたいと考えています。
大きなイベントではなく、
無理のない形で、必要とされる方に届くように。
「こんな場があったらいいな」
「こういうことで困っている」
そんな声があれば、ぜひ教えてください。
患者さんの声を生かしながら、少しずつ形にしていきたいと思っています。
情報発信について―「不安を煽らない」情報を届ける―
SNSやセミナー、イベントなどを通じて、
乳がんだけでなく、女性の健康全般についての情報発信も続けていきます。
私が大切にしたいのは、
- 今すぐ判断しなくていいこと
- 急がなくてもよい場合
- 迷っている自分はおかしくない、という視点
不安を煽るのではなく、不安が整理される情報です。
「どうしたらいいかわからない」
そんな時に、少し気持ちが落ち着くような発信を目指します。
学びを、診療に還元する
学会や研究会への参加、発表を通じて、
診療を振り返り、最新の知見に基づいた医療を学び続けます。
それを日々の診療の中で、還元していくことを大切にしたいと考えています。
患者さんにとって「安心できる診療」を提供していきます。
最後に|クリニックの理念
私たちは患者様の人生のパートナーとして、以下の3つを大切にしています。
- 乳腺専門クリニックとして、基幹病院と連携し予防から診断・治療まで一貫してサポート
- 乳がん患者様の人生に寄り添い、切れ目のない支援を提供
- 地域の女性の健康とウェルネスに貢献
2026年も、あいかブレストクリニックが「乳がんも、日々の不安も、一緒に向き合える場所」であり続けられるよう、丁寧に歩んでいきたいと思います。
変化の多い時代の中で、立ち止まり、考え、必要なところは変えながらも、大切なものを大切にし続ける。
皆さんが、
- 迷っているとき
- 不安なとき
- 判断に自信が持てないとき
そんな時に、
「そういえば、ここに相談してみよう」
と思い出していただける存在でありたい。
これからも、
不安の受け皿として、
一人ひとりに寄り添う診療を続けていきます。
「ここに来るとほっとする」「なんでも話せる」──皆さんがそのように感じていただけることが、私たちの何よりの励みです。
2026年が、皆様にとって、健やかで笑顔あふれる一年になりますように。
2026年1月1日
あいかブレストクリニック
院長 松之木アカヴィア愛香
あいかブレストクリニックの特徴
- 乳がん検診から精密検査、術後フォローまで一貫対応
- 日本乳癌学会認定の女性乳腺専門医による診療
- 全スタッフ女性、落ち着いた院内環境
- 神戸・西宮・尼崎からも好アクセス(阪神芦屋駅徒歩3分)
- ネット予約・LINE予約で初診もスムーズ
ご予約・お問い合わせ
- Webまたは電話での予約制
- 検査内容は当日相談可能
📞 電話予約:0797-38-7171
LINEでも問い合わせできます
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