症状をない方を対象として、マンモグラフィや超音波による乳がん検診を行っています。診断と説明は乳腺専門医が行います。
早期発見が治癒の可能性を高めます
症状がなくても、乳がん検診を
乳がんは女性が一番かかりやすいがんですが、定期的な乳がん検診をうけていただくことで、症状がないうちに早期に発見・治療することが期待できます。
一般的に、40歳以上の女性は、マンモグラフィによる乳がん検診が勧められています。妊娠の可能性のある方、ペースメーカーなどが留置されている方、豊胸術後の方は原則としてマンモグラフィは行いません。
若年者、乳房の状態(授乳中や妊娠中・乳腺濃度が高いなど)によっては、超音波検査(乳腺エコー)が勧められます。
当院の乳がん検診の特徴
専門知識と豊富な経験でお迎えします
■ 医師も含めすべて女性スタッフです。
■ マンモグラフィや乳腺エコーは、認定資格をもつ女性の放射線技師または医師が撮影し、日本乳癌学会乳腺専門医が診断を行います。
■ 当院は特定非営利活動法人日本乳がん検診精度管理中央機構「マンモグラフィ検診施設画像認定施設」、日本乳癌学会関連施設、に認定されています。
■ 万が一異常が見つかった場合も、引き続き当院で精密検査が可能です。
受診の方法
■ 受診の前に電話またはWebでご予約下さい。また、受診時に健康保険証をお持ちください。
費用
■ 自費となりますが、自治体や会社の保険組合から補助が受けられることがあります。
■ 乳房に気になる症状がある方や、検診で要精密検査となった方に対しては保険診療で検査を行います。
【重要】2025年1月1日から乳がん検診(自費)の価格を変更いたします
①マンモグラフィ+乳腺エコー 11,000円(税込):最もおすすめするコース。初めて検診を受ける、出来るだけ詳しく調べたい、高濃度乳房と言われている、という方はこちらをお勧めします。
②マンモグラフィのみ 6,600円(税込)
③乳腺エコーのみ 4,400円(税込):若年者、妊娠・授乳中の方、豊胸術後、ペースメーカー等を胸部に留置している方はエコーをお勧めします。
芦屋市民の方は、40歳以上であればマンモグラフィによる乳がん検診の助成を受けることが出来ます。
検診のメリットとデメリット
一人一人のニーズ・リスクに合った検診プログラムを提供
マンモグラフィによる乳がん検診は20年以上の歴史があり、大勢の女性の命を乳がんから救ってきました。しかし、マンモグラフィは全ての乳がんを発見できる検査方法ではありません。乳腺の組織の割合の多い方(高濃度乳房と呼ばれています)では、病変が検出されにくい可能性があります。
一方、検診は健康な方に検査を行うため、費用や不安といったマイナスの側面もあります。検診のメリットとデメリット を理解していただくことが大切です。
当院では、日本乳癌学会乳腺専門医が個別に情報を提供し、相談することで、より安心して検診を受けていただけることを目指しています。集団検診や、職場の検診では得られにくい乳がんに対する正しい知識をお伝えすることもできます。
乳がん検診を何歳から受けたらよいのか、どのような検査を受けたらよいのか、どのくらいの頻度で受けたらよいのか、といった質問をよく受けます。年齢や、身内に乳がんが多いなどの遺伝性乳がんのリスク、乳房の状態によって、また、その方の価値観によって、その答えは一人一人違ってきます。どのように検査を選んだらよいか、一緒に考えていきましょう。
視触診の省略について
自分の乳房を見て、触れて、感じてみる
最近では、乳がん検診において、視触診を廃止し、マンモグラフィやエコーなどの画像検査のみによる検診を行う施設が増えてきました。
理由の一つには、厚生労働省が主催する「がん検診のあり方に関する討論会」および「日本乳癌学会診療ガイドライン」において、乳房視触診は乳がんの早期発見のための有用性が不明であり推奨しない、とされるようになったためです。
乳がんは、早期に発見すれば、病気を治す確率が高くなりますが、視触診のみでは、ある程度乳がんが大きくならなければ、見つけることはできず、早期発見にはつながりません。経験のある乳腺専門医であっても、上述したように、乳がんのできた場所や、乳がんの種類によっては、視触診のみで乳がんを発見することはできません。
しかし、稀ですが、マンモグラフィのみの検診では異常なしとされていても、視触診で明らかな乳がんが見つかることがあります。当院でも、マンモグラフィではあまり異常がないのに、視触診では明らかに異常ありと言える、乳がんに遭遇することがあります。乳がんが乳房全体にあり左右差があったケース、乳頭からの分泌の症状があったケース、小さなしこりを自覚していたのに検診の時に申告しなかったケース、などです。そのため、乳がん検診で視触診を省略するときには、注意が必要です。 詳しくはブログ、乳がんの症状④乳房のしこりをご覧ください。
当院では、自費での検診の方の視触診を廃止していますが、ご希望があれば、視触診をさせていただきますので、申し出てください。 気になるところがある方は、受診の際に必ず申し出てください。健康保険で検査を行うこともできます。
なお、芦屋市乳がん検診のみをご利用の場合は、視触診はありません。