Frequently Asked Questions
乳房の症状の有無のほか、これまでに病気や手術をしたことがあるか、乳房の検査を受けたことがあるか、血縁で乳がんなどにかかった方はいないか、妊娠・授乳の経験はあるか、月経の状況はどうか、などを伺います。問診票に記入していただきます。
視診では、乳房の大きさ・形の左右差、乳頭のくぼみや皮膚の色の変化を見ています。触診では、乳房の中やわきのくぼみのしこり、乳頭からの分泌物がないかを調べます。
マンモグラフィは乳房のX線検査です。専用の装置で乳房を圧迫して撮影します。乳がんの早期発見には欠かせない検査で、検診でも、診察でも行われます。通常左右それぞれ2枚ずつ、方向を変えて合計4枚撮影します。乳房を薄くのばして撮影することにより、放射線被ばくを減らし質の高い画像を得ることができます。
マンモグラフィは撮影する機器の管理、撮影の技術、画像を診断する能力がそろって初めて、その力を発揮します。当院では「日本乳がん検診精度管理中央機構」が開催するマンモグラフィ講習会を受講し試験に合格した、女性の検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師が撮影および画質管理・装置の日常点検を行っています。診断する医師は、検診マンモグラフィ-読影認定医、乳腺専門医です。画像はデジタルですので、速やかに診察室のモニターで参照し、受診者の方と一緒に画像を見ながら結果をご説明できます。
より精度の高いマンモグラフィ撮影には、撮影を受ける方の協力も必要です。マンモグラフィ撮影時の圧迫は数秒のみで痛みを感じる方もいますが、個人差があります。緊張されると思いますが、リラックスして検査に臨んでいただけるよう声をかけています。
超音波をつかって乳房の状態を見ることができます。痛みや被ばくはありません。乳房にゼリーを塗り、専用の器具をあて観察します。
マンモグラフィで異常が認められた時の追加検査として、しこりがある時の良悪性の診断のために使われるほか、豊胸術後、妊娠授乳期の方に対しマンモグラフィに代わる検査として良く行われます。また、細胞や組織の採取を行う時にも用いられます。最近では、検診でも用いられるようになってきており、特に乳腺の発達した方ではマンモグラフィに乳腺エコーを追加することにより、乳がんが見つかる頻度が増えるとされています。
当院では、女性の医師または検査技師が検査を行います。「日本乳癌検診制度管理中央機構」が開催する講習会を受講し、試験に合格しています。また、より精密な診断のために、しこりの血流の状態や、硬さ(エラストグラフィ)なども調べています目立った所見がなければ、検査は10~15分程度で終了します。画像はリアルタイムでモニターに表示されますが、検査終了後に診察室で詳しくご説明いたします。
画像検査で病変が認められた場合、良性と悪性(乳がん)の区別が必要な時は病変から細胞・組織を採取し、顕微鏡で観察します。
穿刺吸引細胞診(細胞診)は、採血をするときに使用する針と同じくらいの細い針で、病変から細胞を吸引しながら採取する方法です。針生検は、局所麻酔下に2-3㎜の太さの針で組織を採取する方法です。つまようじの先くらいの組織が採取できるため、乳がんのタイプを調べることもできます。乳頭からの分泌物があるときは、これを直接採取し検査に提出することがあります。
細胞診の結果は1週間前後、針生検の結果は2週間前後かかります。
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検診は、しこりなどの症状が出る前にがんなどの異常がないかどうかを調べることです。乳がんの早期発見・早期治療を目的とします。費用はすべて自己負担で、マンモグラフィや乳腺エコーを行います。市町村の住民健診や健康保険組合による乳がん検診では、検査費用の補助が出ます。
保険診療では、乳房に異常が疑われる場合に、マンモグラフィや乳腺エコー、場合により病理検査(生検)を行って、総合的な診断を行います。これらの検査には、保険が適用されます。
次に当てはまる方は、検診ではなく保険診療となります。
・乳房に症状がある方:しこり、痛み、乳頭からの分泌物、乳房の大きさの左右差、乳頭のへこみ、皮膚のへこみ・ひくつれ・赤み・湿疹、わきのしこりなど
・検診で異常を指摘された方
・乳腺の良性疾患(線維腺腫、乳管内乳頭腫など)の経過観察
・乳がん術後の治療、経過観察
診察や検査は、場合により1時間前後かかりますので、ご了承ください。
平日午後は比較的空いていますので、お子様連れでも他の方に気兼ねなく受診しやすいかもしれません。
マンモグラフィを撮影する部屋へは、お子様は一緒に入れません。エコー検査や診察の際は、お子様が一緒でも大丈夫です。
クリニックは2階ですが、エレベーターがあります。小さめですが、一般的なベビーカーは入ります。ベビーカーのまま受付、診察室まで入れます。