乳腺外科には性別や年齢を問わず、乳房に関するさまざまな症状をもつ方が来院されます。
その中には、乳腺以外の疾患や、複数の診療科が関わるケースも少なくありません。
当院では、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供するため、地域の病院やクリニックと緊密な医療連携を行っています。
乳がんは検診・診断・治療・再発予防・経過観察と、長期にわたる専門的な管理が必要な疾患です。
当院では、地域の乳腺専門病院やがん拠点病院と連携し、以下のような役割分担を行っています。
2020年の開院以来、関西圏の主要な乳がん治療施設へ多くの患者さまをご紹介してきました。 紹介先は以下の通りです。
※ 上記以外にも、患者さんのご希望や症状に応じて、適切な医療機関をご紹介可能です。
乳がんの診断、治療は専門性が高い分野です。
乳がんへの関心の高まりと、乳がん患者さんの増加に伴い、乳腺を専門とする医師の需要が増加していますが、その数はまだ十分ではありません。
以前は乳がんの検診、診断、治療まですべてを病院で行っていましたが、時間の制限やマンパワーの問題で、かえって診療の質が落ちてしまうことがありました。
現在では、当院のように、乳腺専門医が常駐する地域の乳腺外科クリニックで乳がん検診や、検診後の詳しい検査、 良性の乳腺疾患の経過観察、乳がんの治療や術後のフォローを、専門病院と連携していくようになってきています。
このようにクリニックと病院が役割分担を行うことで、乳がんの患者さんだけでなく、地域の女性の皆さんの健康を見守っていくことが出来ます。
当クリニックにお越しいただければ、自覚症状がない段階での乳がん検診や、検診で要精密検査となったとき、乳房に気になる症状があるときなど、専門的な検査を気軽に受けていただくことができます。乳腺のかかりつけ医として、時には、ちょっとした体調の悩みなど健康に関するご相談にも応じています。
万が一、乳がんと診断された場合は、地域の基幹病院にご紹介し、より精密な検査を受けて手術や抗がん剤、放射線治療などを受けていただきます。治療中も、もうひとりの主治医として、不安や悩みのご相談に乗っています。初期治療がひと段落して落ち着いた状況になれば、当クリニックで経過観察やホルモン治療を受けていただくことができます。
2020年の開院以来、関西圏の乳がん治療の基幹病院に、患者さんをご紹介してきました。
当院は芦屋市南部、阪神間の中央にあり、アクセスが良好なため、京都、大阪、兵庫、奈良など関西圏の幅広い地域から来院されています。
女性の体はライフステージごとにホルモンの影響を大きく受けます。
乳腺と婦人科の連携は、健康管理において非常に重要です。
当院では、下記婦人科と連携し、婦人科疾患や更年期のサポートも行っています。
阿部レディースクリニック(芦屋市)阪神「芦屋駅」近く
ようこレディースクリニック(神戸市灘区)阪急「王子公園駅」近く
女性にとって、前半の50年は、初めての月経、妊娠や出産、その後の閉経まで、女性ホルモンの影響を多く受ける時期です。この時期をどう過ごすかが、後半の50年の人生の質に関わってきます。
また、女性特有のがん、子宮頸がんや乳がんは、若い世代から注意が必要です。子宮頚がん検診は20代から、乳がん検診は30代から、定期的に受けていただくことで、早期発見・早期治療が可能です。
女性は、女性特有の臓器を診る、婦人科と乳腺外科のかかりつけ医を持っておくと、いざという時に安心です。詳しくはブログ「婦人科と乳腺外科のかかりつけ医」をご覧ください。
なお、更年期症状に対する漢方処方や、プラセンタ療法などの初期対応は当院でも行っております。
ホルモン補充療法(HRT)などは連携婦人科をご案内いたします。