乳がんの治療は、がんの性質(タイプ)や進行度、そして年齢・ホルモン状態・家族歴・ご本人の希望などを総合的に考慮して決定されます。
治療には、手術・薬物療法・放射線治療を組み合わせ、患者さん一人ひとりに最適な方法が選ばれます。 手術の前後に行われる薬物療法、必要に応じた放射線治療など、治療の順序や内容は乳がんのタイプによって異なります。
多くの病院では、乳腺外科医や腫瘍内科医、放射線治療医がチームを組んで治療を行います。
当院は、精密検査から治療後の長期フォローアップまでを地域の基幹病院と連携して提供しています。
▷ 連携医療機関
✅ 手術
✅ 薬物療法(手術の前後で行う)
✅ 放射線治療
手術を先に行い、術後の病理検査によって、術後の治療計画を検討することが多いのですが、 術前に薬物療法が行われることもあります。
当院では、マンモグラフィ、エコー検査、生検などによる精密検査により、乳がんの診断を行います。診断がついた場合、乳がんの初期治療は、地域の基幹病院へご紹介しています。
治療を受ける病院では、追加で以下の検査が行われることがあります。
治療について最新の情報を得るには、以下のリンクをご覧ください。
日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版
▷ YouTubeチャンネル「乳がん大事典【BC Tube編集部】 一般社団法人 BC Tube
有志の乳腺科医のチームが、YouTubeを通して、乳房の健康、乳がんの予防・診断・治療に関する正しい情報を発信されています。
▷ 国立がん研究センター がん情報サービス
▷ 院長のブログ
私に抗がん剤治療は必要ですか?~乳がんの再発リスクを予測するツールや検査
乳がんと診断された方へ① Your Breast Cancer Journey
乳がん治療後は、再発や新たな乳がんの発症に備えた10~20年の長期フォローが大切です。特に、反対側の乳房のチェックや、ホルモン療法の継続が必要な場合があります。
当院では、マンモグラフィ、エコー検査、血液検査、ホルモン療法が可能です。骨密度検査や全身検査は連携している医療機関で受けていただき、当院で結果を説明することが可能です。
乳がん治療の影響は、体だけでなく心や生活にも及びます。当院では、次のようなサポートも行っています。
乳がんの治療では、様々な支持療法(サポーティブケア)によって、治療による副作用や後遺症を和らげることができます。
様々な問題の対処法をあらかじめ知っておけば、治療を継続しながら、仕事や家庭での役割を果たしたり、自分の生活を楽しんだりといった、ご自身の生活の質を維持することもできます。
乳がんの治療は長期間にわたりますので、病院やクリニックでのケアだけではなく、ご自身で対処しなくてはいけないところも多いのですが、少しでも力になれたらと思います。
また、日曜日に不定期ですが、クリニックで女性どうしが集まりお話が出来る会を開催しています。
詳しくは ▶ [ サポーティブケケアのページ]をご覧ください。